Kobe University Alumni China was launched
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中国の北京外国語大学北京日本学研究中心の講堂で10月16日、「中国神戸大学同窓会」の発足会が開かれました。 神戸大学卒業生や大学関係者約30人余りが出席し、記念講演会、発足総会、祝賀会がありました。
一般公開で開かれた1部の記念講演会では、加藤弘之氏 (日本国在中華人民共和国大使館公使・前神戸大学経済学研究科教授) による「日本の対中ODA」と題した講演が行われ、日中の協力関係を考えるうえで新しい視点を示唆し、発足会にふさわしい講演となりました。
2部の総会では、中国神戸大学同窓会の組織構想と役員の選出と承認が行われ、初代会長に徐一平氏が選ばれました。 徐氏は1989年文化学研究科修了、現北京外国語大学北京日本学研究中心主任で、「中国神戸大学同窓会」の発足のために準備委員長として昨年から尽力されてきました。 その後、徐会長より「中国神戸大学同窓会」の今後の活動と組織構想について提案がなされ、中国の国内事情を勘案して 「大連地区」、「北京地区」、「上海華東地区」、「広東香港地区」の四つの地域に分けて会の運営を行う方針を確認し合いました。 それぞれの地域の代表も選出され、「北京地区」は徐氏が兼任し、「大連地区」に王進氏 (88年自然科学研究科修了)、「上海華東地区」に森田貴氏 (法学部67年卒業)、 「広東香港地区」には謝崇寧氏 (文化学研究科95年修了) がそれぞれ選ばれました。地域は今後活動状況に応じてさらに拡大していく方針です。
会旗贈呈
総会の中で西島章次国際交流担当理事・副学長が「神戸大学の現状と国際化」と題して講演を行い、 法人化後の大学の様子と国際交流の展望を説明し、とりわけ今後大学と学友会と各国同窓会の連携を強調し、海外同窓生を中心とする海外ネットワークの重要性を力説しました。 その後、設立宣言文が全員一致で採択され、徐会長が読み上げ、同会の発足を高らかに宣言しました。 会の最後に神戸大学から「中国神戸大学同窓会」の会旗が贈呈され、同窓会の団結と発展をともに祝いました。
祝賀会部の祝賀会にははるばる上海や大連からかけつけた同窓生もいて、久々の同窓生との再会に終始和やかな雰囲気の中で、 神戸大学時代の話題で持ちきりでした。 祝賀会であいさつした中西泰洋留学生センター長は「神戸大学留学生の半数近くを占める中国で神戸大学同窓会が発足したことは大学にとっても大きな財産であり、 今後中国との交流強化に大きな力になる」とお祝いのことばを述べました。
国際交流推進本部で国際交流の海外拠点形成を推進し、留学生センターを中心に留学生ネットワークの整備が進められているなかで、 「中国神戸大学同窓会」の発足は大きな弾みになると期待しています。 今回の同会の発足は国籍を超え神戸大学の一つの旗の下に集まる同窓会の性格を強く打ち出していることに大きな意義があります。 これは以前から日本人・中国人同窓生が一体となって活動してきた「神戸大学上海華東地区同窓会」に倣っての方針であり、 今後海外でのネットワーク形成のモデル的な同窓会になると思います。
なお、この発足会については、11月11日 (土) に開催される第3回神戸大学留学生ホームカミングデイで他の国の同窓会の現状報告とともに徐会長から報告がなされる予定です。 またこの発足会は人民日報のインターネット版 (人民網) にも大きく取り上げられています。http://j.people.com.cn/2006/10/17/jp20061017_64014.html
(留学生センター准教授・朴鍾祐)
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2006/10/16
「中国神戸大学同窓会」発足会