留学生センター新築過程

国際交流の拠点に 留学生センターが移転

各学部に散らばっていた留学生センターは、神戸大百年記念館内に新施設が完成したのに伴い昨年十二月二十五日に移転した。一月から本格的に利用されている。
留学生センターは、文部省の指針により増加した留学生の日本語、日本文化教育、留学生交流の推進などを目的として平成五年に設置された。しかし、プレハブからなっていた既存のセンターはその規模に限界があるため、諸行事は大学施設などに分散して行っていた。 そのため、国際交流と留学生教育の拠点となる施設の充実が早急の課題となっていた。

新しく完成した留学生センターは、留学生のための教育施設として、十人程度の小教室が五つと二十五名程度の中教室が三つ設けられた。それぞれ会議式のテーブルがおかれ日本語授業などに使用されている。以前と比べて落ち着いた環境で勉強できると留学生にも好評。また、一階には日本人学生との交流の場となるコモンルームが設置された。施設の独立で日本人学生との交流が薄くなることが予想されるため、ここでの積極的な交流が期待される。

全体的に施設は明るくゆったりとした環境で、大きな掲示板や教官の顔写真が載ったプレートなどの工夫も目を引く。また今後の留学生数によっては教室の増設スペースも置かれている。

この施設の構想に関わった留学生センターの實平雅夫助教授は、「(センターが)卒業生にいい印象をもってもらうことが大事。国内有数のこの施設に多くの留学生が来てもらいたい」と話す。さらにここは、留学に関する相談など日本人学生も利用できる施設もある。「もっと日本の人も利用してほしい。せっかくの施設なのだから」国際交流の拠点として大学の顔となる日も近い。

(2001年1月27日配信 「神戸大学ニュースネット」 より抜粋・加筆)

「翔ぶ鳥をイメージに」留学生センター・神大会館・山口誓子記念館竣工記念式典

昨年11月に完成した神大会館・留学生センター・山口誓子記念館の竣工記念式典が、1月27日、神大会館六甲ホールで行われた。
神大会館と留学生センターからなる神戸大百年記念館は、3,989平方メートルのコンクリート舎。 翔ぶ鳥の翼をイメージに、3メートルのひさしと神戸を一望できる3階のバルコニーが目を引く。 国際交流の学術的拠点となる神大会館は、300人収容の六甲ホールと3つの会議室がある。また、神戸大の歴史に関する資料を展示した展示ホールも設置された。
一方、山口誓子記念館は百四十九平方メートルの木造平屋建て。大学に寄贈されながら震災で全壊した俳人山口誓子の住み処を再現した。

式典には、施設課、留学生センター教職員の他、文化系学部の教授ら300人が出席。神大会館建設に協力した学友会の新野幸次郎会長や、韓国同門会の人も来賓で出席した。式典後半には上野晶子さんによる記念演奏が行われ、講演も演奏もできる音響装置が目玉の六甲ホールにチェンバロの音色が響きわたった。
神戸大百年記念館の基本設計を担当した工学部の狩野教授と山口誓子記念館の実施設計を担当した工学部の足立教授がそれぞれの建物の説明を行なった。狩野教授は今年3月に退官するが、山口誓子、ヴァイツゼッカーに続く3人目の名誉博士に選出されることが決まっている。説明の中で狩野教授は、記念館のコンセプトは「七つの海洋に開かれた雄大な建物」で海外の大学などを回り構想をねったと話した。

(2001年1月27日配信「神戸大学ニュースネット」より抜粋・加筆)

神戸大学百年記念館(KISC 神戸大学留学生センター・神大会館)・山口誓子記念館 竣工記念式典(1月27日)

神戸大学百年記念館(神戸大学留学生センター・神大会館)・山口誓子記念館の竣工式典が1月27日午後2時から、同会館大ホール「六甲ホール」で行われる。関係者約300人が出席予定。また、開館に先立ち、1月28日から2月4日まで、1階の展示ホールなどで竣工記念展示が行われる。
神戸大学百年記念館(神戸大学留学生センター・神大会館)・山口誓子記念館は、ランス・ボックス(文・理・農学部生協食堂)の東側に一昨年9月に着工。昨年11月に完成した。
神戸大学百年記念館(神戸大学留学生センター・神大会館)は、鉄筋コンクリート造で床面積3,989平方メートル、山口誓子記念館は木造で百四十九平方メートル。コンクリート舎は工学部の狩野教授が基本設計を、木造舎は同じく工学部の足立教授が実施設計を担当した。

また、竣工記念展示として、1月28日から2月4日まで、神戸大百年記念館(神大会館)1階展示ホールと山口誓子記念館で 「神戸大学の歴史と文化発信」 と題して、前身学校の歴史や、俳人山口誓子の遺品・遺墨の展示が行われる。入場は無料。問い合わせは庶務課企画広報掛(078-803-5020)まで。
会議場などの利用は来年度からとなる予定。

(2001年1月16日配信「神戸大学ニュースネット」より抜粋・加筆)

建設進む神大会館 11月に完成予定

神大会館・留学生センター・山口誓子記念館の建設工事が炎天下進んでいる。ランス・ボックス(文・理・農学部生協食堂)の東側に昨年9月に着工、11月に完成予定だ。

神大会館・留学生センターは、鉄筋コンクリート造で床面積三千九百八十九平方メートル、山口誓子記念館は木造で百四十九平方メートル。コンクリート舎は工学部の狩野教授が基本設計を、木造舎は同じく工学部の足立教授が実施設計を担当した。
近代的な建物と、そしてその横手に建つ純和風な造りのコントラストがプランニングのポイントだ。

近年、文部省の指針により神戸大が受け入れる留学生の数が増加してきた。既存のセンターはその規模に限界があるため、諸行事は分散して行っている。また、港町神戸における唯一の国立総合大学である神戸大に、国際的な各種学会を開く会場や施設が十分ではなかった。そういったニーズに応えようと、大学側は十年程前からこの施設の建設計画たて、平成五年には留学生センターが組織化され本格的に取り組んできた。来年、平成十三年一月二十七日に完成記念式典が催される。
これからは神戸の街並みを一望する高台に建てられるこの施設が、留学生の窓口や文化交流の場、そして大学の世界に対する顔へとなる。

(2000年7月23日配信 「神戸大学ニュースネット」 より抜粋)

新留学生センター ランス横に建設へ

留学生センターが、文、理学部の南側の生協ランスBOX横に新たに建設されることになった。現在の建物は国際文化学部のK棟横に平成五年に造られた仮設のもので、関係者にとっては念願の新しいセンターだ。完成するのは来年八月の予定。
この建物の完成によって、今まで大教センター棟や国際文化学部棟でばらばらに行っていた留学生向けの授業を、一ヶ所で行うことができるようになる。

建築デザインは工学部建設学科の狩野忠正教授によるもので、日本建築と西洋建築との融合を図りながら宇宙に浮かぶ、「宇宙ステーション」のイメージ。建物の西側部分には神戸大学会館が併設される。
センター長の工学部中島健教授は、「国際化の中で、重要な使命を持つ建物になると思う。日本人学生と留学生の交流の場にしていきたい」とし、「留学生だけでなく日本人学生もどんどん訪れて欲しい」と話した。
留学生センターは留学生対象のイベントや発行物以外にも、日本人学生が留学するにあたっての資料なども豊富に扱っている。新しいセンターの建設を機に、留学生、日本人学生双方の積極的な利用が期待される。

(1999年8月2日配信 「神戸大学ニュースネット」 より抜粋)

工学部建設学科の狩野忠正教授による建築デザイン

昨年12月開催された臨時国会での第4次補正予算で、懸案であった神戸大学留学生センターの建物建設の予算が承認されました。待ちに待った計画が、やっと実現されることになったのです。現在のプレハブ事務室等と大学教育研究センター建物の教室から、独自の建物を持つ事ができるようになりました。
以前はバラバラだった留学生用の教室を、一個所にまとめて使えるようにしていただくなど、大学教育研究センターにはいろいろご迷惑をおかけしました。また、外部からの当センター見学者の方々に、ご案内していたプレハブの事務室ともお別れできます。 新センター建物は、ランス・ボックス隣に建設されます。 建物は留学生センター単独でなく、神戸大学創立90周年記念事業の一環で建設が決っている「神大会館」及び「山口誓子記念館」との併設となります。

建築デザインは本学工学部建設学科の狩野忠正教授の手に成り、日本建築と西洋建築との融合をはかりながら、宇宙に物を浮かべる「宇宙ステーション」のイメージをコンセプトに、決定されたそうです。現在の予定では、東西に細長い建物の西側が「神大会館」、東側が「留学生センター」、そのセンターの南側に純和風建築の「山口誓子記念館」が建てられる予定です。 留学生センターの概要は、面積1,520平方メートル、事務室、教官研究室、教室はもちろんのこと、大小2つの CAI教室、相談指導室なども含まれる予定です。 また、神大会館とセンターとの中間部には、幅21mの大階段を持つ吹き抜け空間が設定され、南側の庭へと続くオープンスペースとして、交流広場の役割が持たされています。 完成後は、神戸大学の国際交流の拠点として、また、留学生教育の実施・研究拠点として従来より更に一層の飛躍を目指します。

(1999年4月発行「神戸大学留学生センターニュース」第5・6号 より抜粋)

2000年12月25日 新留学生センター棟へ移転 2000年12月25日 新留学生センター棟へ移転

1993年4月~2000年12月 旧留学生センター棟 1993年4月~2000年12月 旧留学生センター棟